
夏休みの宿題、一番手間がかかるのは読書感想文ですよね。本来、読書感想文は国語力を鍛えるのにとてもよいトレーニングになります。
しかし、学校で書き方を指導しないことがほとんどなので何をどう書けばいいのか、何から手をだしていいのかわからない人って多いですよね。私も毎年毎年聞かれます・・・。
なので、具体的な書き方を簡単な例文付きで解説していきます。小学校低学年のお子さんはひとりで完成させるのは難しいので保護者の方が一緒にやってあげてください。

現役塾講師で1000人以上の生徒を見てきて、実際この方法でやってます。

用意するもの
- A4くらいの紙(ルーズリーフでもOK)
- ふせん
- 下書き用の原稿用紙
- 本番用の原稿用紙
一発で原稿用紙に書くことはオススメしません。よくめんどくさがる子がいますが、そちらの方が時間がかかります。

直接書いちゃうと修正できないから余計時間かかってしまうよ。
具体的な書き方
本を読む
まずは本を読みましょう。その時にちょっと気になったところ、感想がかけそうなところにふせんを貼りましょう。
多すぎてもまとまりがないので3か所くらいがちょうどいいです。
用紙に以下のことを箇条書きにする
下書きに書く前に頭を整理するために箇条書きやメモをかきましょう。
感想文を書くというとは何か前向きなことを思ったから書くわけです。こうなりたいとか、この状況がドキドキしたから味わってみたいなどの部分に注目するとよいです。
ヒントで例文を書いておくので、下書きのときにヒントのような文が書けるようにメモをしましょう。

文を書く前に考えを整理するために思ったことをとにかく書こう。
なぜこの本を選んだのか
課題図書だからや友達に借りたなど一言で済まさないようにしましょう。
課題図書が何冊かある中でなぜこの本を選んだのか、友達や親に勧められたのはどうやって進められたのか具体的にかきましょう。

自分の文に「なんで?」とかのツッコミを入れながらやると書きやすいかも?
- 課題図書から選ぼうと本屋さんに行ったら、この本の表紙の○○が目に入り、主人公がかわいいと思ったのでこの本を選びました。
- どの本がいいか迷っていたところ、母がこの本を進めてくれました。題名や帯をみて野球の話とわかり、僕は野球が好きなのでおもしろそうだと思いこの本を読むことに決めました。
- 本屋さん本を探しにいったら帯の「○○○○」と言う言葉が気になりました。私はファンタジーが好きなので読んでみたいと思いこの本を選びました。

ふせんを貼ったところを選んだ理由、どう思ったか
本を読んだとき、気になったところにふせんを貼りましたね。そのふせんの部分をなぜ選んだのか、どう思ったのか、自分だったらどうするか、体験談などを合わせて書きましょう。
登場人物と自分の比較、こんなシチュエーションだったら自分はどうするか、が書きやすいと思います。
動物のことばがわかる主人公の○○はケガをしている狼を助けます。その時狼は怒っており、今にも襲ってきそうなことが言葉がわかる〇〇はわかっています。しかし、襲われる恐怖を抑えて手当をすることを選んだのです。
私も動物が好きです。まず動物としゃべれることがうらやましいと思いました。私は犬を飼っています。何となく言っていることはわかるのですが、愛犬と話せたら何を話そうか、私のことをどう思っているかを想像したらワクワクしました。
しかし、一方でケガしている狼をみつけたら助けられるかわかりません。なので〇〇の勇気ある行動がかっこいいと思い、もし私も人を動物を助けたくても勇気が出ない時は○○のことを思い出して行動できるようになりたいと思います。
主人公の○○は野球を一生懸命がんばっており、頑張りすぎた結果ひじを壊してしまいます。そのケガのせいで最後の大会に出場できませんでした。大会の時は前向きに仲間のサポートに徹して裏方として頑張っていました。
僕も野球をしています。一生懸命頑張っているのにすごく共感しました。だからこそ〇〇のけがをした時の悔しい気持ちがよくわかります。しかし、僕と違うのが気持ちを切り替えてサポートを頑張ったところです。僕は想像しました。いきなりケガで出られなくなった時のことを。何度想像しても練習に参加したり、元気に野球をしている仲間を素直に応援できませんでした。
なぜ僕にできないかを考えたら普段の取り組み方が違っうことがわかりました。僕は自分が頑張ることだけを考えていましたが、○○は常に仲間のことを見て、仲間の頑張りを知っていたのです。だから素直に応援しようとできたのでしょう。だから今から僕も周りをみながら野球を頑張っていきたいと思います。もちろんケガをしないことが第一なのでケガをしないように。
このヒントのように書くには主人公や登場人物と自分を比較して、何が違うか、どう自分を変えていきたいと思うかを書くとよいでしょう。
このふせんの部分を2~3か所かければ1000字~1500字くらいなると思います。

メインの部分だね。「~がいいと思いました。」のみにならないようにね。

まとめを書く
ふせんの部分にふれつつ、最後のまとめを書きましょう。おそらく登場人物の比較をしているかと思いますのでふせんの数か所をまとめて最終的にどうしたいかを書けばOKです。
- 主人公の○○は勇気ある行動を何度も何度も行い、仲間のピンチを救っています。私は普段、何か行動を起こすことをためらっていしまいますがそういう時は○○を思い出し、行動してみたいともいます。
- もちろん僕たちは魔法が使えません。ゲームをしているときに仕えたらいいなと思うことがよくありましたが、この○○という本を読んで魔法を使いたいともっと強く思うようになり、どんなシチュエーションでどんな魔法を使おうか読んだ後もずっとわくわくしています。まだこの本は続きがあるので早く続きが読みたいと思いました。

ふせんのところをまとめる感じでいいよ!

下書きをする
メモを参考にしながら下書きをしましょう。
- なぜこの本を選んだかを書く
- あらすじを書く(ここまでで500字くらい)
- 心に残った場面をメモを見ながら書く(ここまでで1800字くらいが理想)
- まとめ
下書きを終えたら文章をチェックしましょう。量が少し足りなかったら文字数を増やせそうなところを探してふやします。
もし自分だったらのところをより具体的に書いたり、登場人物の比較や状況説明をすることがやりやすいと思います。
また、主語と述語が対応しているかを確認しましょう。
〇 私は○○△△だと思いました。
× 私の考えは○○△△だと思いました。

一文が長すぎると主語述語がごちゃごちゃになっちゃうからなるべく短く!
最後に誤字脱字がないか確認して下書き終了です。
清書する
ここまで出来たらあとは清書するだけです。
指定されたようにタイトル、名前、段落の最初は開けるなどを気を付けて丁寧な字で書きましょう。

おつかれさまでした!!
まとめ
読書感想文は確かに時間がかかるし、めんどくさい宿題ではあります。
しかし、書き方さえわかれば1日でできてしまいます。また、国語力を鍛えるにはとても良い機会です。
どうせやるならしっかりやって、自分の力になるようにしたいですね。
