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タイトルだけみると童話?ホラー?という印象を受ける「6人の赤ずきんは今夜食べられる」。
赤ずきんは確かにでてきますが、内容はパニックホラーにミステリを混ぜたものになります。
そのパニックホラーもかなり本格的です。童話のようなほんわかしたものをお求めの方は回れ右してください。
ここではそんな「6人の赤ずきんは今夜食べられる」の紹介、よかった点、いまいちな点を解説していくので気になる方は参考にしてください。
車通勤で毎日、月10冊以上聴いているなかでおすすめなものを紹介しています!
オーディオブックとは
オーディオブックとは主に書籍を朗読した「耳で聴く読書」のこと。最近話題になってますね。
個人的には以下の点が気に入って1年以上使っています。
- 通勤通学中に、家事をしながら聴ける
- 本を置くスペースが不要
- 音声のスピード調整ができる
- 有名声優の出演が多数
読み放題プランがあるものも多いですよね。
おすすめアプリはAudible(オーディブル)とaudiobook.jpです。どちらも無料体験があるので興味のある方はお試しあれ!
六人の赤ずきんは今夜食べられるってどんな本?
あらすじ
年に一度、赤い月が昇る夜、大きな狼の化け物が赤ずきんたちを食っていく。
暗い過去を持つとある猟師がある村にたどりつき1晩の宿を求めた。その時言われた言葉は「森には秘薬を作れる『赤ずきん』が棲んでいる。赤い月の夜、彼女たちはオオカミの化け物に喰い殺されるが、決して救おうとしてはならない」というものだった。
過去を悔いる猟師は赤ずきん達を助けようとする。6人の赤ずきんと狼の化け物ジェヴォーダンの獣の生き残りをかけた争い、だったのだが赤ずきんの中に裏切者が・・・?
作者&ナレーター
著者:氷桃甘雪(こおりももあまゆき)
本書で第12回小学館ライトノベル大賞・優秀賞を受賞し、デビュー。小説家になろうのサイトでも何作か執筆している。
ナレーター:坪井智浩、田中あいみ、木間萌、竹内ゆうか、花ノ木美織、小野紗也加、百野紗雪
配信時間は8時間37分です
主なキャラクター
- 猟師
- 過去、名声のために罪を犯している。そのことを後悔しており、とある村で出会った赤ずきんたちを今度は守ろうと奮闘する。
- リンゴずきん
- 食べると他の生物に1時間ほど変身できるりんごの秘薬を作れる赤ずきん。この秘薬、変身した後その生物の知能しか持たないという欠点もある。
- バラずきん
- ふりかけるとにおいを消す香水の秘薬を作れる赤ずきん。この秘薬、乾くと効果が切れてしまうという欠点もある。
- チューリップずきん
- どんな状況下でも炎をともすことのできる軟膏の秘薬を作れる赤ずきん。しかしこの炎小さく、短時間しか効果がない。
- ざくろずきん
- どんなものでも粉々にザクロのように粉砕することができるという秘薬を作れる赤ずきん。しかし、生物、生物由来のものには効果がないという欠点もある。
- 紅茶ずきん
- ものを透明にすることができる秘薬を作れる赤ずきん。紅茶のポットに入っている。しかしこの秘薬、乾くと効果がなくなり、また生物、生物由来の者には効果がないという欠点もある。
- ツバキずきん
- 人の体温に反応して効果する油の秘薬を作れる赤ずきん。しかしこの秘薬、炎や高温にさらされると液状に戻るという欠点もある。
- ジェヴォーダンの獣
- 一年に一度の赤い月の夜に赤ずきんたちを喰い殺していく大きな獣。獣とは思えないほど知能があり赤ずきんたちがどこに隠れても、どこに逃げても必ず見つけて喰い殺してしまう。
感想
よかった点
チェックポイント
・最後まで犯人がわからない
・スリルがある
・所々に童話の要素が散らばっている
ジャンル的にはラノベなのですが、内容はパニックホラー。ジェヴォーダンの獣から逃げ、倒すというものになります。
そして赤ずきんの中に裏切りものがいるのですが、これが誰だか私は最後までわかりませんでした。
また、ジェヴォーダンの獣との戦闘シーンももちろんあります。
直接の戦闘シーンもあれば徐々に迫ってくる恐怖もあり、ハラハラドキドキします。
誰が裏切者なんだ!?と考えつつ、ジェヴォーダンの獣との戦闘にハラハラしつつ、あっという間に聴けてしまう作品でした。
ラノベと言っても本格的なミステリ小説並みに謎やスリルを味わえると思います。
そして、話の途中途中に赤ずきん以外の童話の要素がちょろっと出てきます。
主張しすぎず、さりげなく出てくるのもおもしろかったです。
個人的にはリンゴずきんが好き。
いまいちな点
チェックポイント
・赤ずきんの判別に時間がかかる
・音量調整が難しい
・ラノベにしては残酷な表現がある
ストーリーはとてもおもしろくあっという間に聴いてしまいました。が、赤ずきんが6人いるため赤ずきんの判別が最後まで出来きれずにいました。
秘薬の効果はなんとなくわかったのですが、風貌や性格も各赤ずきん個性的で○○ずきんといわれてもパッとでてきませんでした。
また、地の文は猟師の一人称のため、坪井さんの渋い声で進んでいきます。赤ずきんのセリフのときに赤ずきんがしゃべるのですがイヤホンで聴いていると音量調整が少し難しいです。
というのもパニックホラー作品ですので、緊迫した場面が続いたり叫び声があったりで猟師と赤ずきんで音量差がありビクッとしてしまいます。
ジャンルはガガガ文庫ということもありラノベなのですが、ミステリ要素強いです。
赤ずきんも全員が生き残るわけではなく、死んでしまう子もいます。
その際の死に際も表現されており、ラノベにしてはグロい表現となっているため注意が必要です。
まとめ
思っていたよりも本格的でラノベ、ミステリ好きの私にとっては大満足の1冊でした。
その後の番外編があったらいいなと思うくらいに。
ラノベの中でもここまで本格的なパニックホラー要素はあまり見かけなかったので同じようなジャンルを探してみたいと思います。
Audibleでは多くの種類のラノベを配信しているので冒険ものだけでなく、ミステリ、和風と様々なジャンルがあります。
気になる方は無料体験から始めてみてはいかがでしょうか。
それではよいブックライフを!
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