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日本の神様が出てくるオーディオブックはいくつかあり剣と魔法のファンタジーばかり最近聴いていたのでたまには、と思い聴きはじめました。
神様ってどうしてこんなにあったかいだろうな。
ほっこりするお話ばかりです。1冊に3~4話のお話があるため読みやすく、ながら聴きに最適です。
今まで聴いた日本の神様がでてくる本は女性が主人公のものが多かったですが、この本は若い男性が主人公です。
誰でも知っている神様から全く知らない神様までたくさん出てきて、思わず出てきた神様を調べてしまったりします。
ここではそんな「神様の御用人」の紹介、よかった点、いまいちな点を解説していくので気になる方は参考にしてください。
車通勤で毎日、月10冊以上聴いているなかでおすすめなものを紹介しています!
オーディオブックとは
オーディオブックとは主に書籍を朗読した「耳で聴く読書」のこと。最近話題になってますね。
個人的には以下の点が気に入って1年以上使っています。
- 通勤通学中に、家事をしながら聴ける
- 本を置くスペースが不要
- 音声のスピード調整ができる
- 有名声優の出演が多数
読み放題プランがあるものも多いですよね。
おすすめアプリはAudible(オーディブル)とaudiobook.jpです。どちらも無料体験があるので興味のある方はお試しあれ!
神様の御用人ってどんな本?
作者
浅葉なつ
四国出身。2010年に第17回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞を受賞し「空をサカナが泳ぐ頃」で作家デビュー。「神様の御用人」シリーズは累計200万部をこえる大ヒット。他にも「どうかこの声が、あなたに届きますように」「カカノムモノ」「山がわたしを呼んでいる!」などがある。
ナレーターは巻によってかわります。
あらすじ
学生時代野球一筋だった良彦はある時膝を壊して野球ができなくなる。
それ以降、野球で入った会社に居づらくなり会社をやめてフリーターとなる。
そんなある日、祖父の知り合いだという老人から宣之言書(のりとのごとしょ)を渡され神様の御用をきいて回るという「御用人(仮)」となる。
方位神であるもふもふの狐「黄金」をにお目付け役に日本古来の色々な神様の御用を解決するために奔走することとなった。
配信巻・配信時間・ナレーター
1巻 | 岩中睦樹 | 7時間9分 |
2巻 | 木村涼香 | 6時間46分 |
3巻 | 三好翼 | 7時間44分 |
4巻 | 高瀬友 | 8時間37分 |
5巻 | 林幸矢 | 8時間6分 |
6巻 | 長谷美希 | 8時間38分 |
7巻 | 川野剛稔 | 8時間48分 |
8巻 | 望月英 | 7時間15分 |
9巻 | 川野剛稔 | 8時間49分 |
10巻 | 川野剛稔 | 8時間9分 |
10巻で一応の完結です。
主なキャラクター
- 萩原良彦(はぎわらよしひこ)
- 24歳のフリーター。野球で会社に入ったが膝を壊したことにより会社を辞めた。とあるきっかけで祖父の宣之言書(のりとのごとしょ)を手に入れ、祖父の跡を継ぎ神様の御用をきく御用人(仮)となる。日本神話についての知識はほとんどないく、神様にもフランクに接するが引き受けた御用は叶えようと奮闘する。
- 黄金(こがね)
- 狐の姿をした方位の吉兆を司るもふもふな方位神。良彦の最初の御用の依頼主で「日本の人の子が再び神祭りに目覚め、神に畏怖と敬いを持ってもらうように取り計らうこと」という願いだったが、「抹茶パフェが食べたい」という願いで受理されてしまったため御用の再履行を求め良彦と行動を共にする。食べ物、特に甘いものに目がない。
- 藤波孝太郎(ふじなみこうたろう)
- 良彦の高校時代からの友人で実家が神社を継ぐために大主神社で権禰宜(ごんねぎ)をしている。神社に通うマダムたちに大人気だが本人は超現実主義者で神事は神事、ビジネスはビジネスで割り切っている。良彦は御用の度に頼っているが孝太郎は良彦が御用人であることを知らない。
- 吉田穂乃香(よしだほのか)
- 大主神社の宮司の娘で女子高生。うまれながらに神や精霊を見ることができる「天眼」を持っており、それゆけ周りに馴染めていない。大変な美少女だが表情を表に出さない。良彦が御用人であることを知っており、度々良彦に協力して感情が戻りつつある。
感想
よかった点
チェックポイント
・やさしい神様に心があたたかくなる
・神社やお祭りに行きたくなる
・連作短編集なので読みやすい
日々、何気なく目にする神社。行くものだと思っていくお正月。そこに人間が大好きな神様が見守っていると思うと参拝の時間を大切にしたくなります。
各話良彦の持っている宣之言書(のりとのごとしょ)に出た神様の御用を解決していくという流れです。
御用人に給料出ないなんて。せめて交通費はだしてあげて!
物語に出てくる神様はみんな人が大好きで、人の役に立ちたい、でも人が神様のことを忘れて、軽く見ることによって力がそがれていく。
人が神様を敬わないことが原因なのに、神様のせいじゃないのに、と何度思ったことか。
ひたむきな神様の気持ちに心があたたかくなります。そして涙がこぼれてしまうことも。
人と神様は互いに支えあっているという考えも好きです。
そこにある神社も祭事もお祭りも意味があって長く行われていたことなのだと再認識して、お願いをするだけでなく神様に会いに神社に行きたくなる本です。
出てくる神様も誰もが知っている神様から狸の神様までバラエティー豊か。それが連作短編集という形で色々な神様の御用を遂行するものなので1話1話がサクッと読めます。
1巻で3~4話お話があります。
個人的には各巻の最初の語り部が誰なのかを突き止めるまでは聴いてほしいと思います!
いまいちな点
チェックポイント
・朗読が巻によって違う
・叫び声が耳に痛い
・良くも悪くも良彦が神様に馴れ馴れしい
・神様の漢字がわからない
この作品、なぜか朗読が各巻で変わります。最後の方は川野剛稔さんが多く登場しますが、それぞれのナレーターに特徴がありそれがコロコロ変わるとしっくりこないことが多々ありました。
レビューを見てもナレーターを変えることに批判的な意見が多く、私もこれに賛成です。
女性の声を男性が朗読するとやはり違和感が強いので優しい雰囲気の本は女性朗読の方がいいと感じます。
個人的には2巻の木村涼香さんが一番好きでした。
また、度々ツッコミやらびっくりやらの叫び声がでてくることがあるのですが、イヤホンで聴いているときには耳に痛かったです。
オーディオブックであることをもう少し意識して朗読をしていただけるとありがたいです。
内容に関しては良彦の性格がよくも悪くも神様にぶつかっていくタイプなので、それがよい時もあればやりすぎ…と思うこともあります。
結果的には救われていることばかりなのですが、さすがに天孫降臨にでてくる何千年も生きている神様に向かってそれは…とそこだけはいまだにモヤっとする部分があります。
基本的にはいい子で人間だから救えることを、御用を全うしているのですが。
そして、オーディオブックだからこそですが、神様の漢字がわかりません!!日本の神様は難しい名前や難しい漢字が多いですが音だけなのでもちろんそれはわかりません。
聴き終わったに調べるとより満足感が得られるので気に入った神様の漢字はぜひ調べてみてください。
まとめ
日本の神様に興味があって、ほっこりしたい方にオススメの作品です。
聴いた後、次に神社に行くときには違った気持ちで参拝することになるでしょう。
小説では番外編がでているようですが、一応の完結まで聴けるので先が気になる!ということなく聴くことができます。
気になる方は短編連作集なのでまず1話聴いてみて続きを聴くか決めるのものよいと思います。
それではよいブックライフを!
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