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推理小説のおすすめをみていたら、まさかの池井戸潤さん!?となり、さっそく聴いてみました。
さすが、というおもしろさでした。池井戸潤さんのイメージとして企業もののイメージでしたが、このハヤブサ消防団は田園ミステリーとなります。
前半は田園のほのぼのした風景や、田舎特有の人付き合いなどを描いているのですが、いつの間にかミステリーになっていきます。
話の流れ自然さ、言葉選びはさすがとしか言いようがありません。
この『ハヤブサ消防団』の内容(ネタばれなし)、よかった点、いまいちな点を解説していくので読もうか迷っている方は参考にしてください。
本作はAudibleのみの配信となっています。
車通勤で毎日、月10冊以上聴いているなかでおすすめなものを紹介しています!
オーディオブックとは
オーディオブックとは主に書籍を朗読した「耳で聴く読書」のこと。最近話題になってますね。
個人的には以下の点が気に入って1年以上使っています。
- 通勤通学中に、家事をしながら聴ける
- 本を置くスペースが不要
- 音声のスピード調整ができる
- 有名声優の出演が多数
読み放題プランがあるものも多いですよね。
おすすめアプリはAudible(オーディブル)とaudiobook.jpです。どちらも無料体験があるので興味のある方はお試しあれ!
ハヤブサ消防団ってどんな本?
作者:池井戸潤
1963年6月16日生まれ。岐阜県出身。
受賞した賞は数知れず、多くの作品がドラマ化、映画化されている。
- 映像化された作品
- ・半沢直樹シリーズ
・下町ロケット
・空飛ぶタイヤ
・ノーサイドゲーム
・ルーズヴェルトゲーム
・陸王
・七つの会議
・アキラとあきら
・・・他多数
あらすじ
売れない作家の三馬太郎は父が亡きあと、ふと父の郷里、ハヤブサ地区を訪れ、その光景に魅せられて移住を決意する。
のんびりとした田舎暮らしを楽しむはずが地元の消防団に入団することとなり忙しい日々を過ごすようになる。
田舎特有の人間関係を楽しみつつ、忙しく暮らしていた太郎は連続放火事件に巻き込まれていく。
その事件の後ろにはある新興宗教団体の存在があり・・・。
再生時間は15時間51分です
感想
よかった点
チェックポイント
・ミステリーとヒューマンドラマの融合
・言葉選びが美しい
・どんでん返しが何回あるの!?
本の紹介に「田園ミステリー」と書かれていたのでどんな感じの話になるのかな、と読み進めていきました。前半は田舎でよくある光景に戸惑いながら生活していく太郎が描かれています。
よくある近所づきあい、行きつけの居酒屋での光景。たまたま会った人と一緒に飲もうか、となるのは都会では珍しいのではないでしょうか。
そこから放火事件が起こり、消防団員として、ミステリー作家として事件に臨んでいくその話の流れは素晴らしかったです。こんなに違和感なく、すんなり混ぜ込んでいくのか、と思いました。
作者が岐阜県出身ということもあり、岐阜県を舞台にしていて、この地方独特の方言も会話で端々に出てきましたが、それも違和感ありませんでした。
私は愛知県民ですが、あぁ~こんな風に言うね、と思いながら聴いていました
また聴いている最中にたまに感じたことが言葉選びの美しさ。
こんな表現ができたら素晴らしいよな、と何度も思わされました。
後半の謎解きパートも結局誰が犯人なの!?誰が裏切っているの!?と最後までわかりませんでした。
というのも、この人が犯人でしょう、と思っても実は違うということが何度もあり逮捕された後も本当にこれで終わるのか・・・?と疑心暗鬼になってしまいました。
最後にはまたヒューマンドラマをもってきて、切ない人の運命に涙せずにはいられませんでした。
色々な感情が湧き上がってきてひとことでいうのが難しい!
いまいちな点
チェックポイント
・登場人物が多くて誰だっけ?となることがある
・新興宗教団体がでてくるので苦手な人もいるかもしれない
登場人物はかなりでてきます。基本的にはこれは誰、とわかるようにうまく書かれているのですが、たまにしか出てこない消防団員が私は「これ誰だっけ・・・?」となってしまいました。
「省吾、陽太、あれ若い団員はどっちだっけ??」という感じですね。
このあたりが混乱しても物語の大筋には関係ありません。物語を読み進めていくにあたっては問題ないでしょう。
また、事件に架空の新興宗教団体が出てきます。事件に大きくかかわるので苦手な方は避けた方がいいかもしれません。
まとめ
池井戸潤さんの作品はたくさん映像化されているのでこの作品もされないかな、と思ってしまう面白い作品でした。
田舎の美しい景色あり、ちょっと煩わしい人間関係あり、ミステリーあり、ヒューマンドラマありといろんな感情を見せてくれる作品です。
聴き終わったあと、太郎たちがよくいく居酒屋△(さんかく)で感想を語り合いたくなりました。
Audibleだと1か月無料体験もあるのでこの作品を聴くためだけでも体験してみるのもアリだと思います。
オーディオブックだと方言のイントネーションも楽しめますしね。
それではよいブックライフを!
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