おすすめオーディオブック感想 ジャンル:小説【流浪の月】

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おすすめオーディオブック感想 ジャンル:小説【流浪の月】

2022年に広瀬すずさん、松坂桃李さんのダブル主演で映画化された流浪の月。

Audibleにあったので聴いてみることにしました。

ワクワクする、楽しいというストーリーではないですが、深く考えさせらる内容でした。

ここでは作品の紹介、よかった点、いまいちな点を述べていきます。賛否が分かれる作品なので気になる方は読んでみてください。

そーだ
そーだ

車通勤で毎日、月10冊以上聴いているなかでおすすめなものを紹介しています!

オーディオブックとは

オーディオブックとは主に書籍を朗読した「耳で聴く読書」のこと。最近話題になってますね

個人的には以下の点が気に入って1年以上使っています。

  • 通勤通学中に、家事をしながら聴ける
  • 本を置くスペースが不要
  • 音声のスピード調整ができる
  • 有名声優の出演が多数

読み放題プランがあるものも多いですよね。

おすすめアプリはAudible(オーディブル)audiobook.jpです。どちらも無料体験があるので興味のある方はお試しあれ!

流浪の月ってどんな本?

著者&ナレーター

著者:凪良ゆう
もともと漫画家志望だったが二次創作にハマりBL小説を10年以上書き続ける。
「どこまでも世間と相容れない人たち」を書いてきた。

  • 2006年「恋するエゴイスト」でデビュー
  • 2007年「花嫁はマリッジブルー」初著書
  • 2020年「流浪の月」第17回本屋大賞を受賞

ナレーター:土師亜文(はしあふみ)
81プロデュース所属。代表作に「ウマ娘プリティーダービー」メジロライアン役、「HGUっと!プリキュア」百井あき役などがある。

あらすじ

世の中の「普通」に馴染めない10歳の少女家内更紗は世話になっている伯母の家に帰りたくなくていつも公園で時間をつぶしていた。

ある日雨が降ってきた。それでも家に帰りたくない更紗を19歳の大学生佐伯文は自分の家に招き入れる。

その後2人は安らかに平和に過ごしていたが2か月後に少女誘拐犯として文は逮捕され、更紗は被害女児として大きく報道される。

被害女児と加害者という烙印をおされた2人は15年後に思わぬ再会を果たす。

そーだ
そーだ

再生時間は10時間21分です

感想

よかった点

チェックポイント

・今までにない視点に気づかせてれる
・善意、同調圧力、デジタルタトゥーの恐さがわかる
・苦しいけど、聴くことをやめられない
・文の話し方がとても合っている

まず一番印象に残ったことばが「事実と真実はちがう」です。何も知らない「他人」から見たら文は加害者であり、更紗は被害者であることは正しいのでしょう。でも、真実はちがう。2人はお互いが聖域のような唯一安らげる場所。

なんでこの二人がこんなに苦しむんだ、と思う部分が多々ありました。が、自分は苦しめている側の人間になりそうだと気づいたときは衝撃を受けました。

ニュース映像でSNSで限られた情報だけだと簡単に真実にはたどり着くことができず、また批判も簡単にできてしまう。気を付けないといけないですね。

また、「善意」が怖いものになりうるということも衝撃を受けたことのひとつです。

登場人物は「いい人」がたくさん出てきます。更紗を守ろうとする警察、カウンセラーなど。でも全く守れていないのですよね。

思っていることを伝えればいいのに、と思うのですが、被害者は口にだせない状況にある。それを理解し正しい心理をわかってあげないと被害者は地獄のような日々だなと思いました。わかってあげないと、と言っている時点で高慢なのかもしれませんが。

また、デジタルタトゥーも恐ろしいものですね。ただ事件が風化するのを待つしかないのにデジタルタトゥーで残っているがためいつでも話題にあがる。

SNSを皆が手軽に使うようになった現代では意識せざるを得ない問題だと思います。

このように色々考えさせられ、頭を使い、ツラい展開になっていくのですが先を聴くことをやめられませんでした。

更紗と文が幸せになる展開を願いながら後半は一気に聴いてしまう、そんな作品でした。

朗読も文のしゃべり方がすごく好きです。らしい雰囲気がでていましたね。

いまいちな点

チェックポイント

・ストーリーが重い
・特殊な経歴の人物が多い
・もやっとが残る部分がある

はっきりいって好みが分かれる作品だと思います。ストーリーは社会に馴染めない二人の話なので全体的に重くなってしまいます。

小児性愛(ロリコン)、DVなどの表現がでてきますし、暴力的な表現もあります。

最後まで聴けば必要だとわかるのですが、胸糞展開が多々あるので苦手な方はご注意ください。

そして、更紗に本当に危害を加えていた人たちが今でものうのうと生きていると思うと私はなんだかスッキリしません。

二人が幸せに暮らしているならいい、確かにそうですけど・・・。

まとめ

とにかく気づきの多い作品でした。

なんではっきり言わないのだ、と思っている自分が二人を傷つける側の人間であること。

「善意」や「普通」というものが正しいと思い込まないこと。

自分の行為が相手に対してどう影響をあたえるのか。

これらを考えるきっかけとなりました。

気になる方は無料体験から始めてみてはいかがでしょうか。

それではよいブックライフを!

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