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ナレーターが杉田智和さんということ、オーディオファースト作品ってなんだろう?ということで何となく聴きはじめたこの作品。
刑事もので杉田さんのあの渋い声がとてもマッチしていました。
推理小説は聴くものの、刑事ものはあまり聴いたことがなかったので新鮮でした。
ここでは「心眼」の紹介、よかった点、いまいちな点を解説していくので聴こうか迷っている方は参考にしてください。
オーディオブックとは
オーディオブックとは主に書籍を朗読した「耳で聴く読書」のこと。最近話題になってますね。
個人的には以下の点が気に入って1年以上使っています。
- 通勤通学中に、家事をしながら聴ける
- 本を置くスペースが不要
- 音声のスピード調整ができる
- 有名声優の出演が多数
読み放題プランがあるものも多いですよね。
おすすめアプリはAudible(オーディブル)とaudiobook.jpです。どちらも無料体験があるので興味のある方はお試しあれ!
オーディオファースト作品って何?
「音声の可能性への挑戦」をコンセプトにした新しい取り組みで、オーディブルのために書き下ろされた作品をまずはオーディオブックとして先行配信した後に書籍として出版されるものです。
2021年に川上未映子さんの「春のこわいもの」を1作目とし、この心眼は4作品目になります。
なお、「心眼」の書籍化は2023年発売予定です。
心眼ってどんな本?
作者&ナレーター
作者:相場英雄(あいばひでお)
1967年新潟県生まれ。時事通信社で経済部記者を務める。2005年「デフォルト 債務不履行」で作家デビューし、翌2006年に時事通信社を退社し、専業作家となる。代表作に「震える牛」「血の轍」「ガラパゴス」「不発弾」などがある。
ナレーター:杉田智和(すぎたともかず)
1980年埼玉県生まれ。株式会社AGRS代表取締役。代表作は「銀魂」(坂田銀時)「涼宮ハルヒの憂鬱」(キョン)「ジョジョの奇妙な冒険」(ジョセフ・ジョスター)「鬼滅の刃」(悲鳴興行冥)など他多数。個人のYouTubeチャンネルも人気がある。
あらすじ
あなたの顔が危ない。すべてが監視されているーー。
交番、所轄署勤務を経て念願の警視庁本部に配属された片桐文雄、29歳。捜査一課に配属希望をしていた片桐の配属先は「第二捜査共助捜査共助係」、通称『見当たり捜査班』と呼ばれるところだった。
街頭に立ち、通り過ぎる人々の顔を見続け、指名手配犯を己の眼で見つけだす『見当たり捜査班』。配属されて以降中々成果をあげられる焦る気持ちばかりが募っていく。
そんな折、新たに捜査一課に就任した課長は『見当たり捜査班』の不要論を唱える。SBC(捜査支援分析センター)と鑑識課がもつIT技術を駆使した最新の捜査手法を推し進めるが故に。
未だ成果を挙げられていない片桐は焦りつつ、見当たり捜査班の先輩たちと捜査一課の穴をつき、見当たり捜査班の必要性を立証すべく邁進する。
配信時間は10時間29分です。
感想
よかった点
チェックポイント
・杉田智和さんの朗読
・犯人を追い詰めるときの緊迫感
・若い刑事の成長、警察組織の関係性
警察組織の固めな話なので杉田さんの落ち着いた低い声の朗読がぴったり合います。
文字でも緊迫感のある場面なのだろうけど、杉田さんの演技力も相まって犯人を追い詰めるときの緊迫感は思わず聞き入って気づいたら時間がたっていました。
それ以外の地道な捜査、各組織とのやり取りは聞き流すほどではないけれど、何かしながらでもスッと頭に入ってくるそんなストーリーでした。
10時間29分と長い時間でしたが緩急があったせいか飽きずに、そしてクライマックスは一気に読んでしまう、そんな作品です。
ストーリーも片桐の成長が感じられるものです。始めのころは「何でも聞きすぎ!?」と思ったり、「そこはぼかすんかい!」「そんな言い方ある!?」と思う部分もありましたが、後に私自身も納得し、片桐が成長していく姿を応援していくようになりました。
また、警察の点数制度だったり各組織の関係性が普段刑事ものを読まない私にとっては新鮮でした。(本当かどうかはわかりませんが)
各組織の権力争いはドラマなどで見ますが、この作品でも散々不要といわれた「見当たり捜査班」が力を見せつけ、課長を黙らせたときはスカッとしました。
毎日毎日人間観察をし、成果は1か月、数か月に1度しか挙げられないそんな仕事で成果を挙げたときの気持ちは実際どんなものなのでしょうね。地道な仕事をされている方に頭があがりません。
いまいちな点
チェックポイント
・風俗嬢のセリフだけは合わなかった
・もう少し事件の解決をみたかった
・ラストに「なんでやねん!!」とツッコミをいれたい
杉田さんの朗読は素晴らしいです。が、唯一「あわない!」と思ったのが女性の風俗嬢のセリフです。聞き込みで話を聞くのですが。
杉田さんの渋い声にはどうしても違和感が(汗)他の女性のセリフは違和感なく聴くことができるのですが。
まぁ、これはしょうがないですね。
ストーリーも緊迫感があり、面白いだけあって、もう少し色々な解決をみたいと思いました。
これだけ事件で10時間を超えているので増やすことは難しいのでしょうが。
そして、ラストだけは・・・。そこいっちゃう!?と思ったので他の人のレビューを拝見したのですが、同じように思った人やはりいましたね。
ラストが気になる方はぜひ聴いてみてください。
まとめ
オーディオファースト作品ということでまだ書籍化されていない作品。
この刑事もので杉田智和さんをナレーターに選び、そして見事に演じきった手腕が素晴らしいです。
刑事ものをオーディオブックで聴くのもアリだな、と思わせてくれる作品でした。
文字で見るのと、ドラマで観るのとも違う面白さを味わえると思います。
気になった方は無料体験から始めて聴いてみてはいかがでしょうか。
それではよいブックライフを!